商船三井は12月1日、ばら積み船の座礁事故によって燃料油を流出させたモーリシャス共和国の自然環境回復・保全と地域社会への支援活動の一環として、認定特定公益信託「公益信託 商船三井モーリシャス自然環境回復保全・国際協力基金」を設立し、12月1日から助成先の募集を開始した。
同基金は、モーリシャスにおける自然保護活動・同国内の地域社会に貢献する活動に対する支援を行うことにより、同国の持続可能な経済発展、文化促進を目的に設立した。モーリシャスのマングローブ林、サンゴ礁などの豊かな自然や生態系の回復・保全、固有種を含む野鳥や渡り鳥の保護・研究活動の他、モーリシャスの経済の基盤となる水産業、観光業、文化活動の発展を支援する。
商船三井は同基金に約5億円の拠出を予定しており、6月にモーリシャスで設立したMOLチャリタブルトラストと併せて、総額約8億円規模の支援を実施。同基金の運営は受託者である三井住友信託銀行に委ね、助成先も有識者によって構成される運営委員会によって公正に選定するとしている。
