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出光興産/UAEからブルーアンモニア輸送実証試験実施

2021年12月13日/3PL・物流企業

出光興産は12月13日、 アラブ首長国連邦の国営石油会社Abu Dhabi National Oil Company(ADNOC)から同国で製造されたブルーアンモニアを購入し、同社グループの昭和四日市石油四日市製油所への国際輸送・納入を完了したと発表した。

<四日市製油所に搬入されたブルーアンモニアのISOタンクコンテナ>
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<四日市製油所全景>
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ブルーアンモニアのISOタンクコンテナでの国際輸送実証試験は、 国内企業において先駆的な試みであり、同社はCO2フリーアンモニア・サプライチェーン構築に向けた知見の蓄積を目的とし、初めて実施した。同社は、今後も国内外の様々な企業との連携を通し、CO2フリーアンモニアのサプライチェーンの早期構築を目指し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている。

今回輸送したブルーアンモニアは、 ADNOCの生産する天然ガスからFertiglobe社(ADNOCとオランダOCI社の合弁グループ会社)がRuwais工業団地内のFertil工場で製造したもので、その際に排出されるCO2は分離回収しEORにより貯留されている。ISOタンクコンテナによる輸送を経て四日市製油所で受け入れた後は、ケミカル用途として使用する。

同社は、中期経営計画(2020~22年度)において既存の製造拠点を新たな低炭素・資源循環エネルギーハブへと転換する「CNXセンター構想」を掲げている。今回の国際輸送の経験蓄積を踏まえ、今後も国内外の様々な有力企業との連携を通して、同社設備でのアンモニアの燃料利用や同社顧客への燃料アンモニア供給を目指す。そして、自社操業に伴うCO2排出量削減を推進するとともに、 顧客のCO2排出量低減に貢献すべく、低炭素エネルギーの安定供給に向けた取り組みを実施する。

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