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ツインカプセラ/超断熱保冷容器で血液検体を常温宅配便輸送

2022年03月09日/IT・機器

JAXAベンチャーのツインカプセラは3月9日、東京工業大学発ベンチャー認定企業のaiwellと共同で、大気圏再突入カプセルの「超」断熱保冷容器を活用した常温宅配便による血液検体の高精度保冷輸送の実証実験に成功したと発表した。

<実証実験イメージ>
20220309twin 520x299 - ツインカプセラ/超断熱保冷容器で血液検体を常温宅配便輸送

実証実験では、採取した血液をaiwellの微量採血キット「aiwell CARE」の採血管を、ツインカプセラが開発中の小型・超高性能断熱保冷容器に格納し、検体分析を行うセンターまで常温宅配サービス(非クール便)を用いて保冷輸送した。ツインカプセラは、輸送中の検体近傍の温度を付属のIoTデバイスでリアルタイムモニタリングすると共に、取得したデータから輸送中の庫内温度維持の性能についての評価を行った。一方、aiwellは輸送後の血液検体が従来と同様に正常に分析可能であるかを評価した。

<実証実験の様子>
20220309twin2 520x302 - ツインカプセラ/超断熱保冷容器で血液検体を常温宅配便輸送

<実証実験結果(保冷温度データ)>
20220309twin3 520x279 - ツインカプセラ/超断熱保冷容器で血液検体を常温宅配便輸送

実証実験では、血液検体の国内輸送で想定される1泊2日(48時間)を最低限の保冷期間要求として設定し、それに必要な量の保冷剤を使用。結果は、保冷容器外部の温度は9~23℃の間で変動しているのに対し、断熱保冷コンテナ内部の検体格納部周辺の温度は3.8~4.1℃(温度変化は0.3℃)で安定しており、地上の実輸送環境でも高い保冷性能を発揮することが実証された。また、IoTデバイスによる輸送中の検体近傍の温度のリアルタイムモニタも問題なく実施でき、より安心なサービスの提供が可能であることも検証できた。aiwellによる輸送後の血液検体の分析の結果についても特に異常は認められず、従来と同様に正常に分析可能であることが確認された。

両社は、今回の実証実験によってツインカプセラの小型・超高性能断熱保冷容器が、aiwellのAIプロテオミクスにおける血液検体の保冷輸送手段として有効であることを検証するとともに、血液輸送全般への適用についても高いポテンシャルを有することを実証。特に、ツインカプセラの断熱保冷容器の強みである「小型にもかかわらず高い保冷性能を発揮する」という特徴を生かすことで、常温宅配便(非クール便)でも精密な温度維持が可能であるという点で保冷輸送に関する新たなサービスの創出に繋がる成果を獲得した。

ツインカプセラは今後について、今回の実証実験を通じて得られた気づきやaiwellから得た運用性に関するフィードバックを量産に向けた設計や次の製品開発に反映し、製品の完成度向上に役立てるとしている。

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