LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





JR東日本スタートアップ/東京駅で次世代ロボット倉庫の実証実験

2022年03月15日/IT・機器

JR東日本スタートアップは3月15日、東京駅の物流倉庫で「次世代ロボット倉庫」の実証実験を実施したと発表した。

<実証実験した倉庫>
20220315jre1 520x357 - JR東日本スタートアップ/東京駅で次世代ロボット倉庫の実証実験

<実証実験の様子>
20220315jre2 520x341 - JR東日本スタートアップ/東京駅で次世代ロボット倉庫の実証実験

エキナカ倉庫での実証実験は、3月5日~3月11日で、東京駅のエキナカ倉庫内に「CUEBUS(キューバス)」を設置し、17種類の土産品を取り扱う11.25m2の自動倉庫を構築し、実証実験を行った。収容量を向上させるための必要スペックや適切な運搬スピード、入荷~ピッキング~出荷までのオペレーションの自動化を検証した。

JR東日本スタートアップとエキナカ店舗等への商品配送を手がけるジェイアール東日本物流、世界初のリニアモーターで自律搬送する次世代ロボット倉庫「CUEBUS(キューバス)」を展開するCuebusが、フレキシブルに出現/稼働する自動倉庫を活かして、スペースの高効率化及び様々な倉庫機能の自動化オペレーションを目指した実証実験を東京駅で実施したもの。

これまでの倉庫スペースは手の届く範囲にモノを収容し、運搬のための通路を設けるなど無駄なスペースをつくらざるを得なかった。特に駅という環境においては、商品の在庫スペースが十分に確保できないことに加え、店舗やアイテムが高頻度に入れ替わることもあり、商品管理や保管場所の複雑さから非効率な空間利用となっていた。

今回、「CUEBUS(キューバス)」を活用することで、格子状のユニット構造にすき間なくアイテムを敷き詰め高密度に収容することで“スペースの高効率化”が可能となる。加えて、データ入力するだけで欲しいアイテムが自動的に運搬されることによる“オペレーションの簡素化”、並びにシンプルな部材/構造で、設置の際も大規模な工事が不要なため、旅客ニーズの変化にあわせた“フレキシブルな運用”が期待できる。

今回の実証実験を踏まえ、駅の限られたスペースを最大効率化するとともに、フレキシブルに出現/稼働する自動倉庫を活かした駅の魅力向上に資する新しいサービス展開を検討していくとしている。

<手荷物預かり所の様子>
20220315jre3 520x341 - JR東日本スタートアップ/東京駅で次世代ロボット倉庫の実証実験

<手荷物預かり所の位置図>
20220315jre4 - JR東日本スタートアップ/東京駅で次世代ロボット倉庫の実証実験

なお、手荷物預かり所での実証実験は3月16日~3月27日より、東京駅の手荷物預かり所内の一区画に「CUEBUS(キューバス)」を設置し実証実験を実施する。荷物の収容量を向上させるための必要スペックや適切な運搬スピード等の検証、預入~整理~取出までのオペレーションの自動化を検証する。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース