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日立物流/アジア圏の3PLリーディングカンパニー目指す

2022年04月01日/SCM・経営

日立物流は4月1日、中谷 康夫 代表執行役会長・CEOと、髙木 宏明 代表執行役社長・COOの就任にあたり、オンラインで就任記者会見を開催した。

<中谷 康夫 代表執行役会長・CEO>
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会見では、中谷会長・CEOが「新年度からスタートした新中期経営計画『LOGISTEED2024』では『アジア圏の3PLリーディングカンパニー』を目指す姿に掲げている。その実現には、クリアすべきハードルとして『①日本での確固たるポジションを死守しつつ、アジア圏のリーダーへ進化できるか』『②盤石な経営基盤を構築し増強できるか。資金調達力とエコシステムの拡大を図れるか』『③Society5.0を支える次世代ロジスティクスでリーダーシップを取れるか』の3つがあると認識している。これらの課題を3年間でやり抜くためには、M&Aを含めた数多くの施策をスピーディーに同時進行させる必要がある。今後は、CEOがポートフォリオ戦略や資本政策など経営戦略の策定と決定を担い、COOが会社の持続的成長基盤となる既存事業の維持拡大と経営戦略の実行に集中することで、確実に新中計で描く姿を実現していく」と、代表人事の目的を語った。

また、中谷会長・CEOは髙木社長・COOの経歴について「入社後、茨城県のひたちなか地区で日立製作所をはじめとする製造系顧客の物流を担当。その後、本社の営業開発本部や首都圏地区で、情報通信と流通系の3PL営業とその運営を経験。2016年に国内陸運系グループ社長を経て、中国局の代表として現地へ赴任し、今年2月に帰任した。2016年当時の中国事業は、買収した会社の業績悪化や不良債権の顕在化等で厳しい経営環境にあり、就任早々企業の整理縮小を余儀なくされた時期だった。また、直近2年間のコロナ禍中では日本からの人的支援を受けづらい状況にあり、完全アウェーの逆風の中での経営手腕が試された時期だった。こうした中、髙木社長・COO中国圏にある複数の事業会社の統廃合を実行するとともに、生産性向上を目的とした自動化・省人化設備の導入など中国での事業戦略を進めてきた」と紹介。

そのうえで、中谷会長・CEOは「今後の経営環境は予測不可能で、ますます厳しい環境へ向かっていくと思われる。経営トップは、こうした逆境や逆風に負けない志とリーダーシップが必要だ。中国の歴史書である後漢書には『疾風に勁草を知る』という言葉がある。髙木氏の中国での6年間の経営実績を指名委員会と取締役会がこのように評して社長に指名した」と、社長・COOに選出した理由を語った。

<髙木 宏明 代表執行役社長・COO>
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一方、髙木社長・COOは挨拶で「入社後の長くを茨城県のひたちなか地区にある日立グループの工場付近にある事業所で勤務してきた。そこでは、『顧客とは運命共同体で、苦楽を共にしてこそ信頼と仕事を得られる』ということを学んだ。このことは、その後の国内での業務や直近までの中国局代表としての会社生活でも常に基本としており、これからも大切にしていきたいと思っている。当社グループは、ビジネスコンセプト『LOGISTEED』によって、さまざまなパートナーとの協創による物流領域の強化と事業領域の拡大を進めており、国内外でグループの競争力の源泉である高度な技術、現場ノウハウ、多様なサービスメニューで強固な事業体制を構築し、シェア拡大を目指してきた。今後も世界規模で競争力を高め、新体制でさらに『LOGISTEED』を邁進していく。私が仕事を行う上での信条は『行動は成功への第一歩』。中谷会長とともに行動を起こし、チャンスをつくる会社を作っていきたい」と抱負を述べた。

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