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日米間海上コンテナ輸送/東航0.8%減、西航14.9%減

2022年05月23日/調査・統計

デカルト・データマインは5月23日、日本発米国向け(東航)の4月分と、米国発日本向け(西航)3月分の海上コンテナ輸送量(TEU)実績データを発表した。

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それによると、4月の日本発米国向け(往航・荷受地ベース)は5万5503TEU(前年同月比0.8%減)となった。前年比は下回ったものの、コロナ禍以前(2020年4月)との比較では0.4%増と、3月に続いてプラスとなっている。

品目別では、自動車部品関連が1万595TEU(7.7%減)、機械類が1万3040TEU(2.8%増)となっており、2022年4月との比較では自動車関連は9.1%増、機械類も6.0%増と、コロナ禍以前を上回った。

第3国へのトランシップ貨物は2万6297TEU(61.5%増)で、2か月連続の2万TEU超えとなった。貨物全体に占める海外トランシップ率は2021年5月から11か月連続で30%台が続いていたが、4月は47.4%とさらに伸長し、調査開始以来過去最高を記録した。経由国別では、台湾が対前年比2.8倍と大きな伸びをみせている。

<日本発韓国経由TS分・日本港別TEU 4月>
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韓国TS貨物の日本港湾別内訳では、1位が東京港(前年比326.0%増)、2位が名古屋港(192.5%増)、3位が神戸港(32.6%増)と続いており、東京と名古屋の両港で急激にTS貨物が増加している。

<日本発母船直航分・日本港別TEU 4月>
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アジア域内からの差込貨物を含む、日本発母船直航ベースは2万9628TEU(33.8%減)となった。港別の取扱量順位は、1位が東京港で1万1636TEU(39.1%減)、2位が名古屋港で9434TEU(16.8%減)、3位が神戸港で6033TEU(52.1%減)と続いた。

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米国発日本向け(最終仕向国ベース)3月分は5万9353TEU(14.9%減)で、6万TEUを割り込んだ。コロナ禍以前の2020年3月との比較では16.3%減となっており、2年連続で前年割れとなっている。2月実績ではコロナ禍以前をクリアしていたが、3月はコロナ禍以前に届かなかった。

最終仕向地ベースに占める海外TS比率は25.1%(15.2%増)で、9か月連続の20%超え。品目順位1位の牧草は1万4276TEU(15.3%減)、2位の肉類は5231TEU(27.5%減)と、ともに前年を下回っている。

<米国発日本向け母船揚地国ベース分・港別TEU 3月>
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日本向け母船直航ベースは4万4816TEU(25.0%減)で、港湾別順位は1位が東京港で1万6249TEU(32.0%減)、2位が横浜港で9448TEU(10.6%増)、3位が神戸港で8751TEU(41.6%減)となっている。

■レポートの分析担当・問い合わせ先
Descartes Datamyne 清水 邦彦
Email:kshimizu@datamyne.jp
Phone:090-6509-2632
URL:https://www.datamyne.com/

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