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日本郵船/KNOT社初のLNG二元燃料シャトルタンカーが竣工

2022年08月03日/IT・機器

日本郵船は8月3日、同社が50%出資するKnutsen NYK Offshore Tankers AS(KNOT社)が発注したLNG(液化天然ガス)二元燃料シャトルタンカー「Frida Knutsen」(フリーダ クヌッツェン)が同月2日、韓国のDaewoo Shipbuilding&Marine Engineering で竣工したと発表した。

KNOT社は、同社がKnutsenグループの親会社TSSI(TS Shipping Invest AS)と共同出資しているシャトルタンカー船社。

<二元燃料シャトルタンカー「Frida Knutsen」>
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同船はイタリアの総合エネルギー会社・Ente Nazionale Idrocarburi(ENI社)の子会社ENI Trade&Biofuelsとの長期定期傭船契約のもと、北海及びバレンツ海で産出される原油輸送に従事する。

同船は、重油だけでなくLNGも燃料として使用できる二元燃料シャトルタンカーで、従来の重油燃料よりも環境に優しいLNG燃料を使用。さらに、原油から発生する揮発性有機化合物(VOC)を回収し、大気放出を抑えるVOC回収装置、およびエネルギー貯蔵システムを搭載することにより、GHG(温室効果ガス)排出量を削減し環境負荷低減に寄与する。

同社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」を2021年2月3日に発表。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めている。今年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー2022」を発表した。

同社は、船舶燃料の低炭素化を推進し「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進していくとしている。

■概要
全長:277.548m
全幅:46m
総トン数:85504トン
建造造船所:Daewoo Shipbuilding&Marine Engineering
船籍:Norwegian International Ship Register

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