日本郵船は8月4日、海洋再生可能エネルギーのソルーションプロバイダーであるBluenergy社が実施する、シンガポールでのオフグリッド域における潮流発電実証事業に参画すると発表した。
<発電用のタービン>
同実証事業は、電力会社の送電網につながっていないオフグリッド域で実施。Bluenergy社が独自に開発したBi-Directional構造の発電タービンは既に試験段階に入っており、並列・複数設置において年間1ギガワット時の電力を生産することが可能なうえ、小型であるために設置場所の制約を受けづらいという特徴がある。
潮流発電は、気象条件等に影響を受ける風力発電などとは異なり、年間を通じて水量・方向が安定している潮流を利用するため、発電量の予測が立てやすい非常に効率的な再生可能エネルギー。同社は、同実証事業の発電データから発電効率、蓄発電コストの試算、蓄電装置の検証等を進める。
日本郵船は、同実証事業で得られた知見を活かし、海洋再生可能エネルギーの商用化に取り組むことで、企業と社会の持続的な発展・成長とともに、新たなエネルギーバリューチェーンの構築を目指すとしている。
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