ハコベルとTBMは9月22日、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)から「2022年度ロジスティクス大賞」特別賞を受賞したと発表した。
<「2022年度ロジスティクス大賞」特別賞を受賞>
<9月22日の授賞式の様子 左からTBM サステナビリティ部 羽鳥氏、日本ロジスティクスシステム協会 大橋会長、ハコベル ソリューション事業部 渡辺氏>
受賞テーマは「CO2の間接排出量(Scope3)のリアルタイム可視化システムの実現~業務負荷をかけずにCO₂排出量を可視化するための取り組み~」。
ハコベルとTBMは、2021年から共同でTBM社の製品である「LIMEX」の国内輸送プロセスで発生するCO2間接排出量(サプライチェーン排出量およびScope3)の可視化プロジェクトを推進してきた。
スキームとしては、TBMはCO2排出量の抑制を視野に入れた可視化の要件定義、算定に必要なデータ整理・運用設計などを行い、ハコベルは物流プラットフォーム「ハコベルコネクト」を活用したデータ収集・ツール開発を行っている。この取り組みを論文として提出した結果、JILSが主催する「ロジスティクス大賞」特別賞を受賞した。
同受賞では、リアルタイムにCO2排出量が把握できる点のみならず、ハコベルコネクトによる運送会社との連携から発生するデータを活用することで、追加業務がなく可視化が進められている点と、見える化によって排出量削減が促進される可能性の2点が評価されたという。
両社はこの取り組みを通じて、経済産業省による「カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」で14の重点分野の1つに挙げられている「CO2の間接排出量(Scope3)の可視化」を強く推進し、物流業界の持続可能な成長を、環境面からも支援していくとしている。