LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





IHI/サプライチェーンの可視化・追跡情報提供事業を開始

2023年01月12日/IT・機器

  • 関連キーワード
  • IHI

IHIはこのほど、グループ会社のIHIジェットサービス(IJS)が、AIによるAIS情報を使ったコンテナ船リアルタイム情報とAIを活用した電子通関における貿易データとを融合し情報を可視化することで,コンテナ船の到着予測を可能とし,通関手続きの簡素化・遅延防止と輸入関連費用削減を実現するサプライチェーンの可視化・追跡情報提供事業を開始したと発表した。

<IJSが提供しているサービス>
20230112ihi1 520x309 - IHI/サプライチェーンの可視化・追跡情報提供事業を開始

<電子通関プラットフォーム(イメージ)>
20230112ihi2 520x309 - IHI/サプライチェーンの可視化・追跡情報提供事業を開始

この事業は、IJSが衛星情報(AIS、衛星画像)を使ったさまざまなサービス提供事業で培ってきた衛星情報分析サービスを活用し、コンテナ船のリアルタイム・精度の高い位置情報、船舶の航行遅延情報をAIにより分析した到着予測データと、HAKOVO社のAIを活用した電子通関プラットフォームを連携させた海外でのサプライチェーンの可視化・追跡情報を提供するもの。海上コンテナ船の航行スケジュール遅延の影響を受けることなく輸入通関業務を行うことで、目的地までの物資のスムーズな輸送と、世界で問題となっている港湾混雑の削減が可能になる。

このサービスにより、利用者(コンテナ船の積荷の荷主,通関業者,物流・配送業者、輸入業者等)は、コンテナ船の港湾に入るまでのスケジュールを正確に把握することが可能になり、通関のための手続き準備を期間内に確実に実施できるようになり、遅延なく物資を運搬することが可能になった。

特に,生産部材・機械部品、建設部材などの輸送において、工場・現場で精度の高い調達物流と納期管理が必要な産業で、陸上での貨物輸送車両の手配・配送が計画どおりに行うことができるようになり、無駄なコストの発生を抑えることができるようになる。

AIを活用したコンテナ船の航行情報とAIによる電子通関プラットフォームの組み合わせたサービスは、世界初の取り組み。

なお、この実証事業は,フィリピンでの日本ODAダバオバイパス建設プロジェクトにおいて、建設資材の輸送・輸入へ適用されたが、今後、IJSでは、フィリピンに加え、インドネシアやタイなど東南アジア、中東でもサービスを展開して行く予定だ。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース