上組は1月26日、子会社の日本ポート産業が神戸市東灘区で「神戸魚崎冷蔵倉庫」の建て替え工事を2022年12月28日に完了したと発表した。
＜日本ポート産業の神戸魚崎冷蔵倉庫＞
日本ポート産業では、乳製品・畜肉などの輸入冷凍貨物の流通量が近年増加しており、今後も需要増加が見込まれることから、高品質なサービスを安定的に提供するため、老朽化が進んでいた同倉庫の建て替えを進めていた。
同倉庫は、「高効率で環境負荷の少ない施設」をコンセプトに、自然冷媒（アンモニア、CO2）を使用した冷却設備を設置。加えて、屋上一面に太陽光パネルを敷設し、同倉庫で使用する電力の一部を賄っている。
今回の建て替えによって、日本ポート産業の収容能力は2020年竣工の「神戸住吉冷蔵倉庫」とあわせて1.5倍に拡大した。
■「神戸魚崎冷蔵倉庫」概要
所在地：神戸市東灘区魚崎浜町16
竣工日：2022年12月28日
延床面積：2万3826.21m2
収容能力：F級（-25度）2万2322トン
C＆F級（-25度～+5度）4087トン
C級（-2度～+5度）7320トン
解凍庫（-2度～+17度）334トン
熟成庫（-2度～+15度）1102トン
構造：鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 4階建
主要設備：垂直搬送機4基、貨物用エレベーター1基
冷凍冷蔵設備：自然冷媒ガス（アンモニア、CO2）方式を採用
太陽光発電量：500kW
