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JPR/プラパレットの循環利用を加速、原料リサイクル率30%に

2023年03月17日/IT・機器

日本パレットレンタル(JPR)は3月16日、破損等で使用不能になった「PT-11型プラスチック製レンタルパレット」を、同パレットの原料にリサイクルする取り組みを進めていると発表した。

<PT-11型プラスチック製レンタルパレット>
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PT-11型プラスチック製レンタルパレットは、JPRが提供しているレンタルパレットの主要機種で、加工食品や日用品業界で最も一般的に使用されている。JPRは同パレットを約1000万枚保有している。

レンタルパレットは、さまざまな条件下で繰り返し使用されるため高い強度が求められるが、これまで一般的に再生原料の割合と、そこから製造されるパレットの強度にはトレードオフの関係があるとされており、破損パレット由来の再生原料比率を高めることには一定のハードルが存在していた。

今回、JPRは、強度を確保しつつ原料に占めるリサイクル原料の割合を約30%まで高めることを可能とし、プラスチック原料をレンタルパレットの共同利用の枠組みのなかで循環させる仕組みを実現した。

<再原料化の流れ>
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再原料化したプラスチックを新しく製造するPT-11型パレットに使用することで、新規材を100%使用した場合と比較してCO2排出量が約20%削減できる。

また、JPRはPT-11型パレットについて、破損が起きやすい部分を強化しつつ、構造などを見直すことで強度を維持しながら軽量化を進めており、約20年前のモデルから1枚あたりの重量を約6kg軽量化したことで、使用するプラスチック原料の量を抑制するとともに、トラック輸送時のCO2排出量の低減に寄与している。

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