スタートアップ企業のTriOrb(トライオーブ)は4月26日、みらい創造機構の運営する「みらい創造二号投資事業 有限責任組合」から4000万円の資金を調達したと発表した。
同社は、九州工業大学の発明である「球駆動式全方向移動機構」をコア技術として、産業技術総合究所で研究・事業開発した全方向移動ロボット「TriOrb BASE」を用いて、ロボット同士が連携して行動する協調搬送・作業による社会課題解決を目的に、2023年2月に設立されたスタートアップ企業。
今回調達した資金は、効率的な移動を支える自律移動ソフトウェア群と協調搬送・作業システムの開発に充てる。
TriOrb BASEは、従来の全方向移動機構に比べてコンパクトでありながら高い走破性や移動性能を持つ。また、メンテナンスの簡易性も大きな特徴。同ロボットを複数台使用した協調搬送が実現すれば、さまざまな長尺物や重量物等に対して荷姿に合わせた専用の移動ロボットを用意する必要が無くなる。
同社では建設現場などの荒れた床面や狭い場所での活用、精緻な移動が必要な場面での活躍を見込んでいる。
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