ニチレイは6月20日、ニチレイロジグループ本社が関連会社のSCG Nichirei Logistics（SCGN）の第三者割当増資の一部を引き受け、同社を子会社化したと発表した。
SCGNは、SCG Logistics Managementとの合弁会社で、従来はSCG Logistics Managementが株式の51％を、ニチレイロジグループ本社が49％を保有していた。
今回、SCGNが実施した第三者割当増資の一部である普通株式16万2032株をニチレイロジグループ本社が2017万2000バーツ（8100万円）で取得。また、同増資の残り分を新たに少数株主が取得したことで、持ち株比率がニチレイロジグループ本社49％、SCG Logistics Management48.9％、その他少数株主2.1%となり、筆頭株主が入れ替わった。なお、SCGNは資本金がニチレイロジグループ本社の資本金の100分の10以上となったため、同社の特定子会社となった。
ニチレイロジグループは、ASEAN進出の第一歩として、タイで2013年6月に合弁会社であるSCGNを設立し、2021年2月には設備能力を増強するなど、進出からの10年間、同国での事業拡大に注力してきた。
今回の子会社化を機に、意思決定の迅速化や経営基盤のさらなる強化を図ることで、国内で培った高度な低温物流のさらなる展開を目指す。
■SCG Nichirei Logistics概要
所在地：タイ王国サムットプラカーン県
事業内容：冷蔵倉庫業、利用運送業、実運送業、通関業（冷蔵倉庫設備能力4万7460トン）
資本金：8億300万タイバーツ（2023年6月8日現在）
設立：2013年6月
持ち株比率：ニチレイロジグループ本社49％、SCG Logistics Management48.9％、その他2.1%
