三井倉庫は6月30日、日本物流団体連合会が主催する「第24回物流環境大賞」の「特別賞」を花王、いすゞロジスティクスと合同で受賞したと発表した。
受賞対象の取り組みは、生産拠点至近のインランドコンテナデポ(ICD)を活用したコンテナラウンドユースに関するもの。
三井倉庫グループが提供する、持続可能なサプライチェーン構築支援サービス「三井倉庫 SustainaLink」の脱炭素物流支援メニューとして、物流における各工程のCO2排出量を可視化し、花王、いすゞロジスティクスとともにCO2排出量が多いコンテナ輸送の改善活動に取り組んだ。
具体的には、花王の栃木工場から15km、いすゞ自動車の栃木工場から45kmの場所に位置している三井倉庫が提携するICD(栃木県南部)を活用したコンテナのラウンドユースを行うことで、総輸送距離の削減を実現。
従来の京浜港から空コンテナをピックアップするよりも短い走行距離で空コンテナの利用が可能となり、2社合算でCO2排出量を年間62.9トン削減(42%減)、ドライバーの運転拘束時間を960時間削減(33%減)する効果を見込んでおり、CO2削減とドライバーの運用効率向上を実現したことが評価された。
<表彰式。左から花王の橋本部長、日本物流団体連合会の池田会長、いすゞロジスティクスの福島グループリーダー、三井倉庫の安原部長>