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「GLPコンシェルジュ」は 物流業界の応援団になる!

2023年07月13日/物流施設

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<日本GLPの飯田マネージャー>
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日本GLP全員がコンシェルジュ

日本GLPがユニークな試みを約3年前から行っている。同社が物流施設開発のデベロッパーなのは言うまでもないが、「GLPコンシェルジュ」というソリューションプラットフォームを作り上げ、物流に関わるあらゆる相談に応えようとしている。

コンシェルジュとは、フランス語で「門番・守衛」を意味し、徐々に解釈が広まり、「案内人」を意味することになった。日本GLPは、この新たな取り組みを通じて、まさに物流業界における「水先案内人」を標榜する。

GLPコンシェルジュについて、日本GLP営業開発部の飯田一樹マネージャーは「顧客が物流課題の改善のために拠点を新たに構えようとする場合、倉庫を借りるだけでは解決できないケースも数多くあると思います。施設を提供するのがハードだとすれば、そのほかのオペレーション上の課題をさまざまなソリューション提供を通じて解決していくことがソフトにあたります。GLPコンシェルジュは、このソフト面のソリューションを担っています」とGLPコンシェルジュの狙いとその役割を説明した。

基本的には物流の現場で生じるさまざまな課題の相談を、専用のコンシェルジュデスクがワンストップで受付け・サポートするものだ。

このコンシェルジュデスクには、Web・電話での問い合わせや、GLP社員経由の相談に加えて、直近では、LINE公式アカウントも立ち上げている。飯田マネージャーは「例えば、来週から使える倉庫をA地域で100坪探している、というような要望にも、より気軽に相談いただける仕組みを現在整えています」と話す。

当然、他社との差別化を図る面もあるだろうが、このGLPコンシェルジュは同社のテナントだけではなく基本的に誰でも相談可能だ。寄せられる相談は多岐にわたるという。例えば倉庫を借りたものの荷物が少ないので営業協力してほしいといった案件に対して、荷主や転貸先を紹介したり、自動化・機械化についても相談に乗るほか、従業員募集についてのアドバイスや、さらにはフォークリフト等の資機材やラックを安く購入したいといった要望についても、日本GLPのパートナー企業を通じて解決・支援しているという。

飯田マネージャーは「最近、特に相談が増えているのが冷凍冷蔵倉庫ですね。供給が全国的に不足していることが関係していると思います。当社にも冷凍冷蔵に対応している物件がありますので、そのご紹介もさせていただいています。現在パートナー企業は300社以上おります。コンシェルジュデスクのメンバーは通常7名で構成されていますが、その他のリーシング担当約20名も物流会社や商社、メーカー、金融機関など豊富なバックグラウンドを持つ人員で構成されていることから、日本GLPの営業担当全員がコンシェルジュといっても過言ではありません」と自信を見せる。

<GLPコンシェルジュを熱く語る飯田マネージャー>
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<GLPコンシェルジュ マッチング・サロン第1回目の様子 3月15日>
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<GLPコンシェルジュ マッチング・サロン第2回目の様子 6月30日>
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そして、GLPコンシェルジュは今年に入り、新たな取り組みを開始している。それが「マッチング・サロン」だ。すでに第1回目を3月16日に開催。これは少人数制のサロン形式で行うビジネスマッチング会で、荷主や、物流事業者が参加して、自由に業務上の課題について話し合う場だ。当初10社程度を想定していたが、予想以上に反響があり約50名が集まり、2つの班に分けて実施した。

第1回目の実施について、飯田マネージャーは「初の試みだったため、当初、どれぐらい申し込みが入るか不安な部分もありましたが、結果としてこれほど反応・反響の大きいイベントになったことを嬉しく思います。この数年コロナ禍で直接会えなかった側面もありますが、参加者からは『非常に良い機会でした』、とありがたい言葉をたくさんいただきました」と、その手応えに驚いていた。しかし、同時に参加者の業種の偏りがあったことから、「マッチングと命名しているからには、その点は次回から改善していきたい」とさらなる内容の充実に向けて取り組んできたとのことだ。

そして6月30日に開催した第2回目のマッチング・サロンでは、「自社の物流体制を見直されたい荷主企業様向け」と銘打ち、日本GLPからの説明に続いて、同社のテナント企業でもある山善、ティーライフ、アバハウスインターナショナルの3社によるパネルディスカッション、その後フリー形式でのマッチング会を行った。

「マッチング・サロンにふさわしく、荷主企業、物流事業者と万遍なく参加いただき、参加者からは非常に濃い時間を過ごせたとの声をいただきました」と飯田マネージャー。

そして、今後に向けては「2024年問題も間近に迫り、対応に苦慮されている企業も多いと思います。GLPコンシェルジュは物流業界の強力な応援団になりたいと思っています」と飯田マネージャーは力強く話してくれた。

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