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アステリア/洛西貨物自動車が配送業務アプリ導入で現場DXに貢献

2023年07月26日/IT・機器

アステリアは7月26日、ノーコードのモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」が、法人向け中距離輸送サービスを提供する洛西貨物自動車に導入し、配送業務での現場のDXに寄与したと発表した。

<「配送記録アプリ」概要 >
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<Platio による「配送記録アプリ」画面イメージ>
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開発したアプリは Platio One による「ぴくラビ」という名称で販売を開始し、「物流の 2024 年問題」対応の一助となっている。

洛西貨物自動車をはじめとする B to B の配送業では、荷主や配送先との信頼の下、一部の取引において対面での貨物の積込や納品、納品書などの管理文書を省略することがある。しかし、対面でのやり取りがないため配送状況の問い合わせが多く、窓口担当や配送業務中のドライバーの負担となっている。

さらに、管理文書を省いたことから配送記録が残らず、配送遅延や貨物破損などのトラブルが課題になっていた。そこで同社は、「配送状況の見える化」を実現するモバイルアプリの導入を検討し、アプリ開発未経験でもノーコードで手軽にアプリが作成でき、現場や荷主の改修リクエスト対応も簡単なPlatioを採用。集荷・配送時の写真や位置情報などを手軽に共有できる「配送記録アプリ」をアプリ開発未経験の営業部長が、わずか2日で作成した。

ドライバーは配送予定を登録するとともに貨物の積込・納品時にはその様子を写真で登録。荷主や同社の窓口担当者に自動で共有される。その結果、問い合わせが激減し、ドライバーや問い合わせ窓口の大幅な負担軽減となった。貨物の紛失や破損疑いの発生時は、配送記録を証跡として素早い対応、原因調査ができることから大きなトラブルへの発展を防いでいる。また、蓄積した配送記録情報を活用し、配送計画や必要車両数の見直しを図るなど、効率化とコスト削減にも効果が出ている。

洛西貨物自動車の白石 完営業部部長は「配送記録を写真や位置情報とともに残しておくことは、ドライバーをトラブルから守ることにつながる。配送遅延時にはプッシュ通知で管理者に状況を知らせることで、迅速なイレギュラー対応が可能になった。また、貨物がトラックいっぱいに積まれている様子をアプリを通して荷主と確認し、事前に車両数を増便するなど、経験値として共有されていた情報をデータとして共有できるようになった。このようなデータ活用を通して配送リソースの最適化が可能になり、「2024年問題」に向けた取り組みにもつながっている。今回の取り組みは現場からも荷主からも好評で、同じ課題に悩んでいる運輸業でもこのアプリを使えば業務改善が図れると考えた。そこで、Platio One という製品を通じ、「ぴくラビ」という名称で配送記録アプリのサービス提供も開始している」と述べている。

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