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大和物流/溝辺鹿児島空港IC近くに広域配送物流センター開発

2023年11月20日/物流施設

大和物流は11月20日、鹿児島県霧島市において、物流施設「(仮称)鹿児島臨空物流センター」の開発を決定したと発表した。

<(仮称)鹿児島臨空物流センター 完成予想図>
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<周辺地図>
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<九州地図>
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また、このセンターの開発決定に伴い、2023年11月14日、霧島市と霧島市鹿児島臨空工業団地における立地協定を締結した。

大和物流はこれまで九州エリアにおいて、九州全域をカバーする物流拠点として「福岡物流センター」(福岡県糟屋郡)と「鳥栖物流センター」(佐賀県鳥栖市)を、二次配送拠点として「鹿児島営業所」(鹿児島県霧島市)を運営してきた。

しかし「2024 年問題」によりドライバーの時間外労働に上限規制が適用され、従来のような長距離輸配送ができなくなることから、今後南九州エリアにおいて在庫二次配送拠点の需要が高まるとして、このセンターを開設することとしたもの。

このセンターは、九州の主要高速道路である九州縦貫自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から約950mの距離にあるため、九州南部の広域物流拠点として鹿児島県・宮崎県・熊本県への配送に適した立地。構造的には、高床式と低床式の両方のバースを備えており、さまざまな荷物・荷役方法に合わせて効率的に入出庫作業ができる施設仕様としている。

<調印式の様子。左から鹿児島県姶良・伊佐地域振興局 八反田ひろみ部長、大和物流 木下健治社長、霧島市 中重真一市長、霧島市議会 阿多己清 議長>
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一方、大和物流は霧島市と霧島市鹿児島臨空工業団地における立地協定を締結した。このセンターを開設することで、地域における雇用創出や物流の効率化などを通じて、地域経済の活性化に寄与することを目指す。

立地協定の締結は、鹿児島県立ち合いのもと11月14日に霧島市で調印式を執り行った。協定内容は、「大和物流は、霧島市に事業所を事業所建設計画に基づき設置することについて合意し、 霧島市は開発が円滑に行われるよう協力するものとする 」、「大和物流は、地域振興の観点に立って、従業員については地元からの優先的な雇用に努力し、霧島市は従業員確保について協力するものとする」となっている。

■施設概要
名称:大和物流「(仮称)鹿児島臨空物流センター」
所在地:鹿児島県霧島市溝辺町麓字山神 321-10ほか
敷地面積:1万8972.31m2(5739.12坪)
延床面積:1万9074.00m2(5769.89坪)
構造 鉄骨造:地上2階建て
バース形状 西面:高床式/北面:低床式
床荷重1階:2.0t/m2、2階:1.5t/m2
搬送設備:荷物用エレベーター 4.6t:1基、3.6t:2基
垂直搬送機:1.8t:1基、1.5t:1基
環境設備:全館LED照明導入
ソーラーパネル敷設(※容量未定)
アクセス:九州縦貫自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から約950m
着工(開発):2023年12月15日予定
着工(本体):2024年4月1日予定
竣工: 2025年4月30日予定

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