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JICA/トーゴに無償資金協力、バイパス建設で物流円滑化

2023年11月22日/国際

国際協力機構(JICA)は11月21日、トーゴ共和国政府との間で、「ソコデ市バイパス道路建設計画」を対象として40億1800万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結したと発表した。

<署名式の様子>
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<関係者の集合写真>
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トーゴ共和国を南北に縦断するトーゴ回廊は、港を有する首都ロメと内陸国ブルキナファソの首都ワガドゥグまでを結び、ブルキナファソだけでなくマリ共和国、ニジェール共和国、チャド共和国に対する物流の生命線となっている。

同回廊は、国内では主に国道1号線と、国道1号線上にある中部の都市ソコデから西に分岐する国道17号線とで構成される。近年、このトーゴ回廊の整備による交通量の増加に伴い、ソコデ市内の渋滞による物流の停滞や歩行者・二輪車との交通事故の増加等が課題となっていた。

このような状況を踏まえ、ソコデ市内を迂回するバイパスを建設することにより、ソコデ市街地の通過交通をバイパスに誘導し、市街地の渋滞発生を回避し交通安全を確保すると同時に、国道1号線及び国道17号線の物流の円滑化に貢献することが期待される。

この事業は、トーゴ回廊全体の効率化を通じて、トーゴ共和国及び内陸国の経済活動の活性化に寄与するもので、SDGsゴール3(すべての人に健康と福祉を)、ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)及びゴール13(気候変動に具体的な対策を)に貢献する。 

なお、この案件の詳細設計のため、2023年1月に、7900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結済。なお、この案件の詳細設計のため、2023年1月に、7900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結済。

■概要
国名:トーゴ共和国
案件名:ソコデ市バイパス道路建設計画(Projet de Construction de la Voie de Contournement de la Ville de Sokodé)
供与限度額:40億1,800万円
実施予定期間:58か月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関:公共事業省
対象地域・施設:セントラル州ソコデ市
具体的事業内容(予定):1.施設整備:バイパス道路 約12.7km(片側1車線道路。起点部(国道1号接続部)~国道17号接続部まで)、2.コンサルティング・サービス:詳細設計、入札補助、施工監理等

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