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TOPPAN HD/シンガポールの物流ソフトウェア会社を買収

2024年01月31日/国際

TOPPANホールディングス(HD)は2月1日、シンガポールを中心に物流サプライチェーンマネジメントシステムの開発・販売を行っているKEYFIELDSと株式譲渡契約を締結したと発表した。

これにより同社グループは物流DX分野におけるサービスを強化し、日本とASEAN市場で高まる物流倉庫のDX需要に対し、幅広いサービス提供が可能となる。今後、包括的な物流DXソリューションを構築し、新たなビジネスモデルの開発を進め、日本およびASEANでの物流DX事業拡大を実現する。

TOPPANグループは、中期経営計画の基本方針を「Digital (DX)&Sustainable (SX) Transformation」としており、グループ横断のDX推進をTOPPANデジタルが担い、注力事業の一つとして物流DX事業を牽引している。

2021年6月にはデジタルピッキングシステム国内最大手でグローバル市場でもトップクラスのシェアを持つアイオイ・システムをグループ傘下に収め、物流倉庫の運用支援サービスを提供。サプライチェーン全体のデジタル化を推進し、物流関連ではRFIDを活用したトレーサビリティシステムやデジタルピッキングなどのソリューションを拡充、ロボット技術の研究などにも取り組んでいる。

一方、KEYFIELDSは物流サプライチェーンの各過程を管理・マネジメントするシステム「iLOGON(アイログオン)」を提供しており、政府機関や世界有数の多国籍企業からソリューションプロバイダーとして選ばれている。また、シンガポール政府と緊密に連携しながら「iLOGON」を中堅・中小企業にも提供するなど豊富な実績を持つ。

TOPPANホールディングスは2024年2月にKEYFIELDSの株式を75%取得し、子会社化の手続きを完了する予定。

TOPPANグループは物流市場の成長に伴う人手不足などの課題をビジネスの機会と捉え、KEYFIELDSの子会社化の手続き完了後、両社の技術・ノウハウを融合し、包括的な物流DXソリューションを構築することで、日本および成長著しいASEAN市場における物流DX事業を拡大していく。

■対象企業の概要(買収時)
取得対象:KEYFIELDS PTE.LTD.
所在地:1 Irving Place #09-13 The Commerze@Irving, Singapore 369546
事業内容:包括的な物流サプライチェーンソフトウェア(iLOGON )の開発および販売(WMS、TMS、フリートマネジメントシステム等)
株式取得日:2024年2月29日(予定)
株式取得比率:75%

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