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フェデックス/従業員のキャリアアップ、取り組みと職場づくり

2024年02月14日/3PL・物流企業

フェデックスは2月14日、2025年卒学生の就職活動開始が間近になっているが、従業員のキャリアアップをサポートするフェデックスの取り組みと職場づくりについて発表した。

<フェデックスの従業員の働く様子(イメージ)>
20240214fedex - フェデックス/従業員のキャリアアップ、取り組みと職場づくり

最も顧客と接する機会が多い配送担当者(クーリエ)として数年前にフェデックスに新卒で入社しキャリアをスタートした田村祐樹と福崎雅也は、就職活動の際にフェデックスの事業規模の大きさ、国際輸送サービスで支援する顧客のビジネスや、貿易・経済にもたらす影響の大きさを知り、その業務の一端を担うことへの期待感からフェデックスの採用試験に挑んだ。

特に、大学の工学部航空宇宙学科で学び、固形燃料と液体燃料のハイブリットロケットエンジンの燃料実験をテーマにした卒業論文を執筆した福崎は、学生の頃に新型コロナウイルスの影響で多くの旅客機が運航停止になる中、フェデックスの貨物機が飛び続けて当時必要とされていた医薬品や医療機器の輸送を続けることで人々の生活に役立っていたことを知り、フェデックスへの入社を決めた。

フェデックスでは、誰もが能力を発揮できる環境を作り出すため、従業員に対して多くのトレーニングプログラムを提供している。例えば、フェデックスの配送担当者は 2 トントラックを運転する際に必要となる準中型免許の資格取得が必要だが、特に新卒入社の社員では運転経験そのものが多くない場合もある。そのため、安全に業務を行うための専用のトレーニングプログラムを受ける。座学と配送車両へのトレーナーや上司の同乗などの実技の両方のトレーニングを終了することで、田村は「不安なく独り立ちできました」と話している。

フェデックスでは各従業員の業務に直接関連するトレーニング以外にも、社会人として身に着けるべき教養や倫理等を学ぶ機会を提供している。田村は、全従業員が活用できる FedEx Learning Center (FLC)というオンラインコースによって、職場でのハラスメント対策など「社会人として必要な知識」を学ぶことができた」と話す。この FLC では 2万5000以上のコースを提供し、従業員の学びを支援している。

これらのサポートに加えて、従業員がより専門的な知識を得ることができるよう、フェデックスでは社外の専門コースの受講も支援している。社内や顧客とのコミュニケーションで使用頻度が高い英語の上達のためのコース受講料や、聴覚に障がいがある従業員と共に勤務するための手話習得の授業料などにも、この補助制度は適用される。これらの授業料の補助は、言語習得のほかにもサプライチェーンマネジメント、マーケティング、ファイナンス、人事などのコースも対象にしており、フェデックスの2022年度(2021年6月から 2022 年5月)には、日本で約500万円、世界で約2300万米ドルの授業料の補助を行った。

入社後のキャリアアップでは、従業員が積極的な行動をとることを重要視しており、キャリアパスを築きやすい環境づくりを行っている。福崎は大学で学んだ知識を生かすことができる部門に関わりたいという希望から、社内の制度を利用して積極的に他部門の従業員やマネジメントと交流し、その仕事内容を理解することで国際輸送業務全体に関する知識を蓄積していった。その結果、この冬からはフェデックスの業務を一部委託する事業者との契約や調整を集中して管理する部門に異動し、ステップアップの一歩を踏み出している。

また、グローバルな企業であり、提供するサービスの特徴から夜間に勤務する従業員も多いフェデックスでは、従業員のワークライフバランスを保つための様々な制度がある。例えば、空港拠点の勤務者には原則として12時間の勤務間インターバル制度を実施している。通関業務やコールセンターを含むオフィス勤務の従業員は在宅勤務を選択できるよう、システム面の整備を行った。フルタイムで勤務する従業員も柔軟性のあるスケジュールで働くことができ、育児や介護、その他どのような理由であっても、希望に応じて時短勤務も可能にする制度など、従業員それぞれの状況に合わせた柔軟な対応も行っている。

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