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三井不動産/EC事業者の成長を商業・物流データ連携で一貫支援

2024年04月19日/物流施設

三井不動産は4月19日、EC事業者向けに店舗出店から物流まで、リアルとデジタルの両面から支援する新たなプラットフォームを提供開始すると発表した。

三井不動産と同社が出資するスタートアップ企業SUPER STUDIOが提供する「OMOソリューション」を商業・物流領域に拡張し、商業施設でのポップアップ出店や物流倉庫のシェアリング等のサービスを提供する。また、EC・リアル店舗・物流すべてをデータ連携し、EC事業者の成長をデータに基づき総合的に支援する。

<「ECブランドの成長を支援するプラットフォーム」イメージ図>
0419mitui - 三井不動産/EC事業者の成長を商業・物流データ連携で一貫支援

OMOは「オンラインとオフラインの融合」を意味し、それぞれのデータを統合し情報を一元管理することで、顧客の買い物体験を向上するとともに柔軟な物流サービスを提供する。

具体的には、三井不動産のベンチャー共創事業部業「31VENUTRES」の出資先であるSUPER STUDIO、カウンターワークス、オープンロジ、共創パートナーであるエクシーク、ロジスティードのサービスに、三井不動産のリアルアセットの強みを組み合わせることで、ECブランドの成長を「商業」と「物流」の両面から支援するプラットフォームを提供する。

物流サプライチェーンへの支援としては、新たに三井不動産ロジスティクス本部イノベーション推進室で「&LOGI Sharing」を立ち上げ、EC事業者の物流をリアル・デジタルの両面でワンストップで支援するサービスを開始する。

デジタル面ではオープンロジが提供する物流フルフィルメントプラットフォーム「オープンロジ」を使用することで、提携先倉庫約70社に対して物流業務をアウトソーシングすることが可能となる。また、今年2月にSUPER STUDIOが提供する統合コマースプラットフォーム「ecforce」と「オープンロジ」のAPI連携を完了している。

リアル面では、三井不動産が開発する物流施設「MFLP 船橋III」4階の「EC自動化物流センター」をシェアリングする提案を行う。同施設2階では、EC事業者の物流サービスとして、エクシークが多様な倉庫管理システムやAIロボットによる物流業務を担っている。今回の取組みを皮切りに、特別価格での業務提供についても相談が可能だという。

EC事業者の「商業」への支援も拡充する。SUPER STUDIOが提供する「OMOソリューション」を活用し、ポップアップストアの出店プラットフォームを運営するカウンターワークスと連携することで、「三井ショッピングパーク ららぽーと」をはじめとする大規模商業施設でのポップアップ出店支援などを行う。

三井不動産は今後、「オープンロジ」の提携倉庫として「MFLP 船橋III」の2階・4 階の連携を検討している。これによりリアルとデジタルを融合させ、ECサイトから物流までEC事業者を一貫して支援する仕組みを構築していく考えだ。

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