川崎汽船は5月8日、フィリピンにある研修施設“K”Line Maritime Academy Philippines(KLMA)で導入を進めてきた同社船員向けガス燃料船の訓練プログラム「IGF上級訓練コース」が、国際ガス燃料船安全コード(IGF code)に準拠する訓練としてフィリピン海事産業庁から認証を受けたと発表した。
IGF codeには、LNG燃料などの低引火点燃料を使用する船舶に乗船する船員が火災や爆発などの危険性を習熟するための訓練要件が定められており、基本訓練と上級訓練がある。今回認められたのは、新たに導入した最新鋭の3次元モデル搭載LNGバンカリングシミュレータを用いた高度な訓練。
これまで同社は最大搭載人員50名のLNG焚き自動車専用船「CENTURY HIGHWAY GREEN」を訓練船としてグループ船員の習熟を進めてきたが、世界的にLNG燃料船が増加しており、同社でもLNG燃料船の更なる就航が続くことから上級訓練コースを導入した。