日本郵便は10月22日、総務省が実施する「郵便局等の公的地域基盤連携推進事業」において、静岡県静岡市において、実証事業に協力すると発表した。
この「郵便局等の公的地域基盤連携推進事業」は、デジタル社会の進展への対応、自然災害などの地域の課題について、全国の郵便局ネットワークと地方自治体などの公的地域基盤が連携し、デジタル技術を活用した解決事例のモデルケースを創出することを目的とした総務省の実証事業。
概要は、静岡県静岡市の中山間地域(オクシズ)から中心市街地への間において、郵便局の既存物流網を活用した地域内における地産品流通の実証を行うもの。この実証により、販路がなく流通が限られていたオクシズの農産物・加工品の流通促進を図るとともに、同時期に、同地域において日本郵便ほか2社が行う買い物支援サービスの実証運用と組み合わせることで、奥静岡地域における買い物アクセスの向上と地域産業の振興が期待される、としている。
実証内容は、地域内の流通を支援する日本郵便の配送サービス「ぽすちょこ便」によって、小規模農家などから、中山間地域の郵便局で預かった農産物などを、静岡市中心市街地の郵便局へ安価に輸送し、顧客に受け取ってもらうもの。
実証期間は2024年11月1日から2025年1月31日まで。
実証対象郵便局は農産物などの差出が日向郵便局と清沢郵便局。農産物などの受け取りが静岡郵便局となっている。