シーアールイー(CRE)は11月11日、愛知県名古屋市港区で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジスクエア名古屋みなと」を着工した。
「ロジスクエア名古屋みなと」の開発地は、名古屋市港区の湾岸部に位置し、周辺は工場が立ち並ぶ24時間操業可能な工業専用地域に立地している。
名古屋市内中心部まで約11km、名古屋高速4号線「木場」インターチェンジまで約1.8kmと名古屋市内へのアクセスに優れ、また「木場」インターチェンジから新東名高速道路・新名神高速道路へとつながる「東海」ジャンクションまでは約6kmと、中部圏はもとより東日本・西日本への広域配送拠点としても優れた物流適地となる。
さらに、名古屋港飛島ふ頭北コンテナターミナルまでは約16km、中部国際空港(セントレア)まで約32kmと輸出入貨物輸送にも適した立地だ。
また、名古屋鉄道築港線「東名古屋港」駅及び名古屋市交通局市バス「大江町」バス停から約700mに位置し、交通利便性が高いほか、開発地がある港区及び隣接する南区は合計約27万の人口を擁しており、周辺エリアの人口集積により、雇用確保においても有利な立地となる。
建物計画は、地上4階建て、延べ面積4万9901.24m2(1万5095.12坪)の物流施設として開発。3階へ大型車両が直接乗り入れ可能な車路スロープを設け、トラックバースを1階及び3階に備える最大4テナントへの分割賃貸が可能なマルチテナント型の施設だ。
倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/m2(2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは5.5m以上(一部除く)、照度は平均250ルクスを確保する計画となっている。昇降設備は、荷物用エレベーター(積載荷重4.1t)1-2階専用4基、3-4階専用4基を実装する計画だ。
さらに、将来的なオペレーションの対応として、垂直搬送機2基(いずれも1-4階での利用可)やドッグレベラーの増設を可能とする構造、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場・キュービクル増設スペース等の確保、事務所スペースの増床を想定した法的な対応等、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応ができる仕様とし、様々な物流ニーズに対応し得る機能性・汎用性を兼ね備えた同社の基本スペックを満足しうる計画となっている。
環境対策としては、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用するなど、環境や省エネルギーに配慮した施設計画とし、BELS評価、CASBEE-建築(新築)を取得予定。また、エンバイオC・ウェスト合同会社にて太陽光発電システムの導入を予定しており、物件屋根に設置する太陽光パネルで発電した電力の一部の供給を受けて自家消費する計画だ。
また、発電した電力の一部を施設内に蓄電して、停電時に非常用電力として使用できる蓄電池システムの導入を検討しており、入居テナントのBCP(事業継続計画)策定の一助になるという。
■概要
施設名称:ロジスクエア名古屋みなと
所在地:愛知県名古屋市港区大江町
敷地面積:2万882.84m2(6317.05坪)
用途地域:工業専用地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造4階建て(1階・3階接車バース)
延ベ面積:4万9901.24m2(1万5095.12坪)(予定)
着工:2024年11月11日
竣工:2025年12月31日(予定)
設計施工:塩浜工業・中電不動産特定建設工事共同企業体
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