Fun StandardのECブランド「PYKES PEAK」は、置き配・宅配ボックスの日時指定に関する調査結果と配達員の声を発表した。
物流の2024年問題が叫ばれて久しい中、配達員の労働環境や再配達の問題が話題に取り上げられることが増えてきた。
その情勢で、配達員への配慮として「日時指定」をすることで再配達を予防しようという動きが各所で見られている。
しかし置き配や宅配ボックスがある中での日時指定は、19~21時のピークタイムの仕事量を増やし、逆に配達員への負担を増す結果になっているという。結果として、配達員の残業や交通事故を誘発することにもなっている。
これに対する配達員の声も公開されており、「置き配には大賛成だが、日時指定には大反対。逆に物流の2024年問題に加担している」「日時指定は、ほとんど夜間指定と同義。一番忙しい時間をさらに忙しくするのはやめてほしい」といったコメントが見られた。
また、「政府や自治体は置き配ポイントや日時指定を推進しているようだが、どこかずれているなと感じる。再配達有料化など効果的な施策が必要」など、政府の動きに対する批判、具体的な対策を述べる声もあった。
「置き配/宅配ボックスなのに日時指定」問題は、人々の「配達員に対する配慮」に起因する問題であるため、対処が難しい問題だ。
PYKES PEAKは、この実情に対し、「やめよう!置き配日時指定」キャンペーンと称し、後述の3箇条を提唱している。
キャンペーンに賛同する企業は、キャンペーンの名称や3箇条を無許可で引用、使用可能だとしており、同社は現状の対処、解決に対して積極的に活動している。
■「やめよう!置き配日時指定」3箇条
1.置き配/宅配ボックス時に日時指定を行わない
2.なるべく夜間の日時指定を行わない
3.どうしても受け取れない場合、置き配や宅配ボックスの利用を検討する
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