商船三井のグループ会社MOL ENERGIAは1月23日、タイ素材最大手のサイアム・セメント・グループ(SCG)の完全子会社SCGケミカルズ(SCGC)との間で、新造液化エタン専用船(VLEC)3隻の長期用船契約を締結した。
新造液化エタン専用船は、SAMSUNG HEAVY INDUSTRIES(三星重工業)にて建造予定の10万m3で、2027年に竣工予定だ。エタン二元燃料推進機関を搭載しており、従来の重油燃料船と比較し温室効果ガス、硫黄酸化物、窒素酸化物の排出を抑制できる仕様になっている。
世界で竣工または発注済の約90隻の液化エタン専用船のうち、グループが管理・運航するVLECは12隻となる。
■本船概要
主要寸法:全長230m、船幅36.6m、満載時喫水11.9m
貨物艙・容量:GTT Mark IIIメンブレン、10万0000m3
推進機関:二元燃料(重油・エタン)ディーゼルエンジン
造船所:三星重工業巨済造船所
竣工予定:2027年
商船三井/JERA向け新造LNG船1隻の長期定期用船契約を締結