フェデラル エクスプレス コーポレーション(フェデックス)は11月7日、アジア域内で増加する貿易需要に対応し、顧客企業へのグローバルアクセス、輸送能力、輸送スピードを向上させるため、東南アジアでのネットワークを強化したと発表した。
フェデックスは、アジア太平洋地域ハブを構える広州白雲国際空港と、マレーシアのペナン国際空港を結ぶ直行貨物便を新たに就航した。ボーイング767型貨物機による週5便(月~金)の運航により、ペナン向け専用の輸送能力を確保する。これにより、顧客への輸入貨物の配達が1時間早くなり、幅広い業界のサプライチェーンの効率化に寄与する。
加えて、クアラルンプール発のアジア向け出荷における、マレーシア・クランバレー地域の集荷締切時間を1時間延長し、現地の顧客にさらなる柔軟性を提供する。
これらのネットワーク強化は、アジア全体の輸送力を強化するフェデックスの長期的コミットメントの一環。フェデックスは最近マレーシアで、今後開設予定のペナン国際物流エアロパーク(PILA)内に約10万平方フィート規模の物流施設を開発する覚書を、ペナン開発公社(PDC)と締結した。
総投資額は4600万リンギット(約14億円)で、2028年の完成を目指しており、ASEAN地域の物流インフラを強化し、域内貿易の流れを加速させるとしている。
さらに、フェデックスは、広州白雲国際空港とバンコク・スワンナプーム国際空港間を結ぶボーイング 767型貨物機による週5便の運航を追加した。これにより、バンコク向けの輸送能力が増加し、さらにシンガポールの南太平洋地区ハブ経由で米国を含む世界各地へのアクセスが向上する。タイの顧客はアジア太平洋地域内外の市場へ、より安定的かつ迅速に貨物を届けられるようになる。
