山九は8月22日、化学製品輸送用タンクローリー車の一部に三井化学が製造・販売するマスバランス方式による「バイオAdBlue」を採用したと発表した。
<バイオAdBlueを採用するタンクローリー(サンキュウ・トランスポート関西 所有)>
AdBlueは、ディーゼル車の排気ガスに含まれる窒素酸化物を窒素と水に分解して排出ガスをクリーンにする役割を果たしているが、「バイオAdBlue」はマスバランス方式によるバイオマス尿素を原料としており、従来の石油由来原料を一部バイオマス由来に代替することで、製品ライフサイクル全体における温室効果ガス排出量を削減することが可能になる。
マスバランス方式(物質収支方式)は、「原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法」(環境省バイオプラスチック導入ロードマップ)を指す。