帝国データバンク(TBC)は9月26日、外国人労働者の雇用・採用に対する企業の動向調査(2025年8月)を発表した。
それによると、現在、外国人を「雇用している」企業は24.7%となり、前回調査(2024年2月)から1.0ポイント上昇、採用拡大の意向がある企業は14.3%だった。
運輸・倉庫部門の採用拡大の意向がある企業では、20.9%から23.1%へ、2.2ポイント上昇している。運輸・倉庫部門の企業の声では、「当社での取扱貨物が多品種のため、業務の平準化が困難。業務の遂行上、コミュニケーションが重要であり、採用に至っていない」とのこと。
運輸・倉庫部門は特定技能の分野に指定されているが、そのほか、「飲食店」、「農・林・水産」、「パルプ・紙・紙加工品製造」、「メンテナンス・警備・検査」の4業種が特定技能の分野に指定されている。
外国人労働者の雇用・採用における課題では、「スキルや語学などの教育」「コミュニケーション」が依然として高い。外国人労働者の受け入れを推進する政府主導の下、円滑な労使関係を構築する仕組みづくりが必要であるとしている。
TDB景気動向調査/運輸・倉庫は2か月連続で増加、全体的に上向き景気