日本電気とトッパン・フォームズは7月22日、高機能保冷剤「メカクール」を活用した付加価値サービスとして、SaaS型の温度管理トレーサビリティサービスを開始すると発表した。
今回、最適な高機能保冷技術を持つトッパンフォームズと温度管理のSaaS型クラウドサービスを提供しているNECが協業することで、保冷・輸送業務の温度管理の可視化を実現し、出荷から納品までの低温維持と一貫した温度履歴情報の管理を可能とした。
温度管理トレーサビリティサービスの特長の一つは、繰り返し使用可能な高機能保冷剤メカクールと温度センサ付きRFIDタグを内蔵した、医療分野での検体、治験薬の保冷・輸送用特殊内箱付高機能保冷箱や、食品の保冷宅配用3温度帯(常温、冷蔵、冷凍)高機能保冷箱により、適切な温度を維持しながらの輸送と、保冷・輸送業務の品質可視化を実現した。
また、SaaS型クラウドサービスのため、インターネット上で流通過程での温度、湿度、衝撃の記録データをいつでも保管、参照、取り出し、分析、レポートすることができる。複数拠点での輸送保管のトレーサビリティの一元管理も可能だ。
さらに、「FeliCa」通信方式センサ付きRFIDにより、航空機輸送の流通過程の可視化も実現。「PaSoRi」、「おサイフケータイ」対応携帯端末による現地での品質チェックが可能だ。
トッパンフォームズは今後30年間で20億円の販売を目標としている。
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