タイ洪水被害が拡大し、日系企業の立地する工業団地も相次いで被害を受けているとし、10月11日現在の状況を各企業が明らかにしている。
阪急阪神エクスプレスによると、10月11日現在、タイ中部アユタヤ地域での洪水被害は拡大し、既に浸水しているサハラタナナコン工業団地に加えて、ロジャナ工業団地も浸水(1階部分が水没)。
また、南部に位置するハイテック工業団地でも避難勧告が出されている。現地では10月12日から今週末まで満潮を迎えるため、さらなる被害の拡大が懸念されている、としている。
UPSは10月11日現在、洪水によりタイの一部地域でサービスの遅延が予想されるとし、当面の間、影響が見込まれる地域として、地域の郵便番号を公表している。
ニコンによると同社連結子会社であるニコンタイランド社[Nikon(Thailand) Co., Ltd.]が浸水被害を受けているとし、現在、すべての建物において1階部分が浸水被害を受けている。被害の詳細については情報を収集中。また、従業員について人的被害はこれまで報告されてないが、操業は10月6日より停止している、としている。
自動車部品の製造と販売を行っているエイチ・ワンによると、連結子会社のエイチワン・パーツ(タイランド)カンパニー・リミテッドが被害を受け、敷地と建物が浸水し、工場の操業を一時停止している。
商船三井/ベンチャー企業に出資、燃費40%向上のエンジン開発へ