三菱重工業は6月26日、コンテナ型のガスエンジン発電設備「MEGANINJA(メガニンジャ)」を開発、販売を開始した。
<外観は40フィートコンテナのまま>
ISO規格の40フィートコンテナ(長さ約12m)内に、ガスエンジン、発電機、燃料ガスの圧縮機、制御盤などの発電に必要な装置を搭載し、発電出力は1500kW。
温水熱交換器や排ガス蒸気ボイラーなどを内蔵した20フィートの排熱回収コンテナを同時に使うことで、コージェネレーション(熱電併給)にも対応できる。
それぞれトレーラーで目的地まで運ぶことができ、複数台の連結運転により発電量の拡大も容易にできる。
<輸送イメージ>
速い移動・設置・発電を目的に24時間以内に発電を開始できる。
移動が容易なコンテナの採用に加え、配線や燃料配管の接続にコネクター方式を採用することで、現地作業の大幅な簡便化を実現した。
電力不足地域を抱える新興国などの分散型電源向けをはじめとする常用発電需要を中心に、非常・緊急対応用電源向け需要なども含め、国内外で幅広い市場を開拓する。
すでに、中国の東莞新奥燃気集団(広東省東莞市)と初号機と2号機を受注し、相模原製作所(神奈川県相模原市)から出荷し、現地への納品を完了している。
同社では、メガニンジャの投入によりガスエンジン発電設備のラインアップを拡充。国内外の分散型電源や各種災害に備えた非常・緊急対応用電源に対する様々なニーズに対応する。
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