ヤマトグループは7月3日、バリューチェーン・ネットワーキング構想を実現するため、可動式在庫を実現するFRAPS(Free Rack Auto Pick System)を公表した。
<流動型ラック>
FRAPSは、「まとめて荷物を預かり、最適化しながら複数箇所に届ける」ことをネットワーク上で素早く・確実に実行するシステムで、独自規格の流動型ラックによるピッキングシステム。
ラック単位で移動させながら、ネットワーク上で仕分けやクロスマージを遂行する。
国内外を問わず、出荷された荷物がシームレスにネットワークを移動し、受け手の最寄の拠点で仕分け、キッティング、クロスマージ、品質確認し、素早く配送する、というもの。
これにより、流動スピードの向上と在庫量・流動の見える化を通じた総在庫の圧縮を実現する。
<FRAPS概要図>
出荷場所・出荷形態・出荷量を問わないクラウド型のネットワークを意味し、ヤマトの物流拠点を使って「可動式の在庫」を実現するシステム。物流倉庫に在庫を持たず、当日発送分を当日入荷し当日出荷するローコストロジスティクスシステムのこと。
バリューネットワーキング構想では「可動式の在庫」=「止めない物流」を目指しており、その核となるのが羽田・厚木・沖縄のヤマトグループの拠点とともに、それらを有機的に結合するのがFRAPS。
今後、国内・アジアの宅急便ベースに順次導入予定だ。
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