SGホールディングスは5月7日、2015年3月期決算の説明を行い、単価改善は、ほぼ完了したとし、今後はグループ連携による3PL事業と国内外の一貫物流を目指すと発表した。
適正運賃収受の取組による単価改善は2013年3月期の460円から、2014年3月期には486円、2015年3月期には503円までアップした。中島俊一取締役と関根眞二執行役員は「単価が503円まで回復したことで、ほぼ完了。一部、改定の時期が遅れている企業もあるが、今後も多少の単価アップとなるだろう」と述べた。
今後の取り組みについては、2015年度の方針として、デリバリー事業では、グループ連携によるソリューション営業の推進、差別化商品の展開とコストコントロールを通じた収益拡大を図る。
スマート納品と呼ぶ物流倉庫などの入庫業務の効率化を進める。また、社会問題を解決する新たなオープンプラットフォームの戦略では、ローソンとの業務提携により生まれたSGローソンでの自宅への配送・御用聞きサービスやコンビニ受け取りサービスも開始する。
ロジスティクス事業では、グループ連携による3PL・国際物流の拡充、ASEAN等の重点事業領域への経営資源投下を実施。エクスポランカとの連携強化によるネットワーク強化を図る。
その具体的な試みが「GOAL」と呼ぶ社内横断的先進的ロジスティクス・プロジェクトチームの展開。ロジスティクスだけでなく、IT関連や決算、さまざまな機能付加まで含めての展開としている。
エクスポランカとの連携では、そのノウハウを結集し、南アジア・東南アジア。東アジアと日本を中心とする強固な物流ネットワークを築くとしている。
不動産事業では、物流系オープンエンド型非上場投資法人「SGAM」が営業を3月26日から開始し、10物件り物流不動産を約300億円で取得。今後も、SGホールディングスグループの事業インフラを中心として、安定性の高いポートフォリオを維持するとしている。
SGHD/「Grow the new story.」達成に向け「統合報告書2024」発行