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JR貨物/昨年2月の列車衝突事故でコメント

2016年02月25日/SCM・経営

日本貨物鉄道(JR貨物)は2月25日、 2015年2月17日発生の函館線札幌貨物ターミナル駅構内列車衝突事故の運輸安全委員会鉄道事故調査報告書発表を受けてコメントを発表した。

「関係者に対する教育・指導等を実施し、再発防止を図ってきましたが、それに加え、今回発表された報告書の内容を検討のうえ、出来うる限りの対策を確実に実行し、今後も同種事故の再発防止に万全を期し、安全管理の徹底に取り組んでまいります」としている。

なお、事故調査報告書では事故原因について、札幌貨物ターミナル駅構内で、入換機関車が隣接線を支障して停止していたため、これに、隣接線を走行してきた高速貨物列車の機関車の側面が衝突したことにより発生したものと推定している。

入換機関車が隣接線を支障して停止したことについては、所定の停止位置に接近していることに操車担当者が気付かず、入換合図「停止せよ」の表示が遅れた可能性があると考えられ、このため、入換機関車の運転士のブレーキ操作が遅れたことによる可能性があると考えられる。

入換機関車が停止位置に接近していることに操車担当者が気付かなかったことについては、作業手順を考えながら誘導を行ったことによる可能性があると考えられる。

入換機関車の運転士は、聞き間違いにより入換えの区間(誘導区間)の終端が変更されたと思い込み、所定の停止位置に一旦停止せずに入換えを行おうとしたことが、ブレーキ操作に影響を与えた可能性があると考えられる。

同駅の関係係員が「1作業1通告」を規定する同社の駅運転取扱作業マニュアルを正しく理解していないことが関与した可能性があると考えられる。

さらに、入換機関車が隣接線を支障して停止した状態で列車の接近を認めた際に、関係者の誰もが緊急停止手配等の措置を採らなかったことが事故の発生に関与した可能性があると考えられるとしている。

■事故調査報告書
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail.php?id=1870

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