日本郵船は3月24日、台湾の洋上風力発電関連企業である國際海洋股份有限公司(IOVTEC社)が新規に発行する普通株を引き受けた。
IOVTEC社は、International Ocean Group(IOG)として、複数のグループ会社を抱え、台湾とアジア地域で海洋調査、建設サポートや洋上風力発電関連船舶の用船、洋上の発電サイトの保守管理など幅広いサービスを包括的に提供している。
<左から、IOVTEC社 蔡明格CEO、日本郵船 横山勉 執行役員>
台湾の洋上風力発電市場はアジアにおいて先行しており、IOGはこれまでこの市場における数多くのプロジェクトに携わり豊富な実績を積み上げてきた。
日本郵船は、外航海運で得た知見や海外パートナーとの提携を活用するとともに、CTV(作業員輸送船)やトレーニングセンター等の事業を通じ、地域密着の強みを生かした洋上風力発電関連事業を進めている。
両社は今回の出資を通じて、互いが持つ知見やノウハウ、実績やネットワークを活用し、日本での洋上風力発電事業の発展に寄与するとともに、台湾市場でのプレゼンスのさらなる向上と、アジア太平洋地域での洋上風力発電関連事業の拡大を目指す。
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