物流を支え、止めず、変える
両社の提携は時代の要請だった

2020年02月03日 

<ジャロックのAGV Mars>

<ジャロックのリボリューションファン>

自動化、ロボット化時代に合致

――    現在AGVの需要が活発です。このような自動化、ロボット化の動きについては。

斉藤 AGVについては当社もMalu Innovationと提携し、販売をスタートします。このメーカーはドローンを開発したメンバーが揃う中国最先端のスタートアップ企業です。高精度カメラとセンサーで空間を認識し、学習しながら自走する超最先端テクノロジー(AI)システムとなっています。ただ、これもやはり、床に段差がない、傾きがない、くぼみがないといったことが条件になります。問い合わせをいただいて、見積書には、床の傾斜度を何%以下に抑えてくださいと書かざるを得ません。それだけではこちらの勝手次第ということですから、顧客サービスにはつながりません。そこで、テラテック工法を紹介するわけです。これは喜ばれますね。水平にするということに悩んでいた顧客がこれまでどれほど多かったことか、十分に伺い知れます。

川口  建築物の水平については、倉庫だけでなく、工場、病院、学校、オフィスビル等、さまざまです。中でも、倉庫の床面のひずみについては、液状化の多発する湾岸部の倉庫ではひどいですね。内陸部でも、山を削りだして造成したような場所では、ある程度土を盛るわけですから、沈下の可能性はあります。

斉藤 提携では、両社がそれぞれの顧客を紹介することになっていますので、両社がつながっていることで信用も増しています。これをどちらかが販売するという形だとスムーズにはいかないと思いますね。顧客はこれによって、時間短縮、コストオン不要というメリットにもつながりますね。

川口 そうですね。時間軸で仕事をしていると、最終的にはコスト削減できることに大きな価値があるのです。60日かかるものを40日、40日かかるものを20日にすることは、その差の20日間という時間を顧客に提供していることです。このことを認識してくれる顧客が増えています。これは大きいと思いますね。人手不足もありますが、最終的には、自動化、ロボット化もこの部分を意識しているものと思います。

斉藤 自動化、ロボット化について面白い話があります。中国では自動化が進んでいますが、物流倉庫内のピッキングについても、同様です。物流センター内で主婦やパートの人たちに日本と同様のピッキングをさせるためには、相当な教育が必要です。中国では、その教育をするより、ロボットを入れた方が手っ取り早いのです。日本のパートさんがやっているピッキングは相当高度でなかなか教育だけでは短期間で到達できないレベルなんですね。ですから、中国ではパートとロボットの比較検討は無意味で、自動化一本です。ところが日本は、パートが優秀すぎるゆえに、比較検討することになり、自動化のスピードが遅くなる傾向があるのです。ですので、個人的には、国内の物流倉庫内の完全自動化については「?」マークで、「人とロボット、AIの共存」ということが将来的な姿なのだと思っています。

川口 水平が自動化、ロボット化には大切な要素と申しましたが、斉藤社長のおっしゃる「人と機械の共存」ではありませんが、人間にとっても水平という要素は大変重要です。沈下した場所や傾きのある場所での作業はどうしても窮屈な姿勢を取らざるを得ません。それが長く続くと、腰痛のような症状も現れます。水平という要素は人間の健康面にも大きく作用するのです。

斉藤 私どもではAIやロボット、IoT等を含めて、物流業界の「困った」に応えるマッチングWebサイト「物流SOS」を子会社のコネクシオが2018年9月に立ち上げています。モノ配り時代に突入した日本で起きている「物流業者へのニーズ」に応えるため、開設したものです。「物流SOS」には業種別・地域別にプロフェッショナルが一覧となっており、自社の悩みを解決できる委託外注先が必ず見つかると思います。

<動画 倉庫の自動化の第一歩は、床の水平から/メインマーク>

<動画 物流現場の今/ジャロック>

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