物流を支え、止めず、変える
両社の提携は時代の要請だった

2020年02月03日 
メインマーク 川口 太社長 ×  ジャロック  斉藤 力丸社長
(取材) ジャロックテクニカルトレーニングセンター(於)

物流大変革期の現在、物流を支え、物流を止めず、そして変革するために、土木・建築の工事会社と物流機器販売会社が出会うべくして出会った。現在、その出会いが強固な信頼関係を築き、WinWinの関係を構築している。
土木・建築の工事会社が、テラテック工法を武器に、床の傾き・沈下等を、業務を止めずに修正する「メインマーク」だ。そして、もう1社が倉庫・工場などへの最適なラック、荷役搬送機器等の販売を手がける物流総合商社の「ジャロック」。
メインマークの川口社長とジャロックの斉藤社長にその出会いから、提携の内容、物流業界の現状と今後の展望等について語り合ってもらった。

<メインマーク 川口社長>

メインマーク 川口社長

<ジャロック 斉藤社長>

ジャロック 斉藤社長

オンリーワンの企業どうしが組んだ

――    土木・建築業界の会社と物流総合商社の異色の組み合わせですが、まずは自社の概要についてご説明ください。

川口 私どもの「メインマーク」は基本的に土木・建築業界の業務が中心です。その中でも、床面の傾斜の修正、段差の修正というものを中心に行なっています。床の水平化に特化した企業です。会社設立は2001年の7月ですから、創業19年になりますが、この間の施工件数は先日3500件を突破しました。この基本となっている我が社の技術がテラテック工法というものです。元々、フィンランドの技術で、それが日本に入ってきて、それを改良して今日のメインマークのテラテック工法を完成させています。

――    テラテック工法とは。

川口 床が傾いたり、沈んだりした場合に、それを修正するために、ウレタン系の特殊樹脂を注入。その樹脂が膨張することによって地盤を押し固め、その反力で床を持ち上げる工法です。この工法ですと、建物内の荷物や備品、機械類を撤去することなく、そのままの状態で工事ができますので、その企業の営業を止めることなく、進めることができます。

斉藤 私もこの技術をもっと早く知っていればよかったと思っています。実は、私共のジャロックテクニカルトレーニングセンター(JTTC)をオープンする前、床部分が30㎝ほど沈下しており、コンクリートの打ち直しを行いました。工期は約1か月半、その間は何もできませんでした。このテラテック工法を知ったのは、打ち直し日の3日前でしたので、間に合いませんでした。よく伺うと、たった3日間で工事は終了し、それもこのセンター内の荷物もそのままで良いとのことでした。びっくりですよね。営業している倉庫なら工期が1か月半というのは死活問題です。

川口 ありがとうございます。地震が多い日本では、営業できないというのは経営上からも大変な問題です。経営者からするとキャッシュフローが止まらないということが最大の課題ですからね。特に、東日本大震災や熊本地震のような時には、倉庫会社からの問い合わせが殺到しました。床の沈下等を早く直して営業を再開したいが、どこに頼めば良いのかもわからない。私たちですと、100m2、200m2、300m2 程度なら1日で直すことができます。

<テラテック工法の概要>

<テラテック工法とコンクリート打ち替え工法の納期の差>

<テラテック工法 施工前>

<テラテック工法 施工後>

――    それでは次にジャロックの斉藤社長にお願いします。

斉藤 私どもの会社「ジャロック」は創業が1963年5月、今年で56年を迎える物流機器の総合商社という立ち位置です。さまざまな物流機器を扱っていますが、元々はラックやコンベヤの販売が中心でした。弊社で特徴的なのは、創業以来、モノ配りの物流機器の販売を行っていることです。少し前まで物流と言えば、生産物流が主でした。モノ作りのための原材料、製造された商品をパレットとフォークリフトで「運ぶ」・「保管する」といった物流です。これは日本のモノ作り文化のメインとなる部分でした。しかし、我々は、例えばトヨタさんの補給部品(バラもの)を台車でメーカーからディーラーに流通させるというニッチな消費物流をメインにやってきました。その消費物流が今や主体となりました。巨大倉庫が各地に誕生していますが、それらはEコマースの進展も後押しし、モノ作りの倉庫からモノ配りの倉庫へと変化してきています。

――    生産物流から消費物流に移行しているという事ですね。

斉藤 そうですね。日本が消費物流に変化してきていることから、我が社の扱う製品群もその用途に合ったものを揃えています。モノ配りについては、アマゾンの展開を見ても分かるように欧米が一歩先を行っています。モノを保管する場所だった倉庫がモノを配送する場所になり、倉庫が多くの人が働く場所に変わりました。それにより、安心・安全、環境、そして効率という3つの柱がクローズアップされてきたのです。その必要なものを提供するのがジャロックの役割です。また、倉庫の上部空間の有効活用という点でも、今後大切な要素になってくると思います。それに対応した商品群も提供しており、消費物流の時代の到来は待ちに待ったチャンスだと思っています。

<モノ配りに対応した各種物流機器の展示場JTTC>

<狭い倉庫内の高所でも活躍するハイピックランナー>

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