川崎汽船、JERA、豊田通商、日本郵船は5月13日、香川県の川崎重工業・坂出工場で建造中の船舶向けLNG燃料供給船（LNGバンカリング船）が進水したと発表した。
＜進水したLNGバンカリング船＞
今後、エンジンなど各種機器の艤装を経て、9月末に国内で稼動する初のLNGバンカリング船として竣工予定。竣工後は、JERAの川越火力発電所を拠点とし、中部地区でShip to Ship方式による船舶向けLNG燃料の供給事業に従事する。
LNG燃料は、重油に比べて硫黄酸化物（SOx）や粒子状物質（PM）の排出を約100％、窒素酸化物（NOx）は最大80％、二酸化炭素（CO2）は約30％の削減が可能で、国際的に強化される船舶の排出ガス規制への対応として、重油に代わる有力な船舶燃料と位置づけられている。
■LNGバンカリング船の概要
LNG積載容量：3500m3
総トン数：4100トン
全長：81.7m
全幅：18.0m
竣工時期：2020年9月末
造船所：川崎重工業 坂出工場
