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Yper/大阪での置き配実証実験、盗難被害0件に

2020年05月20日/IT・機器

Yper(イーパー)は5月20日、大阪府八尾市で実施した簡易宅配ボックス「OKIPPA(オキッパ)」による物流の再配達削減とCO2削減を目指す実証実験について、荷受人と配送員へのアンケート調査の結果をもとに報告書を発行した。

<再配達数の推移、週を追うごとに減少している>
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それによると、実証実験を実施した約1か月間の荷受人不在時の再配達数は、平均7割以上減少。再配達率は12.57%と、全国平均の16%を下回った。

<OKIPPAによる再配達削減効果への期待値(配送員アンケート)>
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配送員を対象にしたアンケートでは、40.8%がOKIPPAを利用することで配達の作業時間が減り、44.4%が配送に伴う心身の疲れやストレスが減少したと回答。88.9%がOKIPPAによる再配達の削減効果が期待できると回答した。

なお、実験期間中にあった計3684件のOKIPPAを用いた荷物の受け取りに対して、盗難やいたずらなどの発生報告は0件だった。

<Yperの内山 智晴社長>
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Yperによると、新型コロナウイルス感染対策として荷物の非対面受け取りが進む中、OKIPPAの月間販売数は緊急事態宣言を境に2倍以上に増加し、需要が急速に高まっているという。

今回の実証実験では、OKIPPAの利用が再配達の削減に加え、配達員の心身の負荷を軽減する結果につながったことから、今後も新型コロナウイルスの感染対策に関わらず、再配達削減や利用者・ 配送員の利便性向上を目指してOKIPPAの普及を推進するとしている。

<簡易宅配ボックス「OKIPPA」>
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■実証実験概要
場所:大阪府八尾市全域
期間:1月20日~2月16日
協力:八尾市グリーン交通・配送推進協議会
対象:簡易宅配ボックスOKIPPA(オキッパ)を無償配布した724世帯
方法:対象者の宅配による荷物の受け取り状況をアンケート調査(一週間ごと計4回)
配送員へのアンケート調査(実験終了後1回)

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