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米中海上コンテナ輸送/貿易摩擦&コロナ禍も5か月連続で前年比増

2020年11月12日/調査・統計

デカルト・データマインは11月11日、アジア発米国向け(往航)10月分と、米国発アジア向け(復航)9月分の海上コンテナ輸送量 (TEU)実績データを発表した。

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それによると、10月のアジア主要10か国・地域発米国向け(往航)の母船積み地ベースは、中国、韓国、シンガポール、インドなどが2桁増で、過去最多の179万TEU(前年比23.3%増)を記録した。

出荷量を国別にみると、トップ3は1位が中国発(シェア62%)で33.7%増、2位が韓国発(シェア10.2%)で18%増、3位はベトナム発(シェア6.9%)で5.5%増となった。中国発は6月から5か月連続で前年を上回っている。

以下、4位はシンガポール発(シェア4.8%)で25.8%増、5位は台湾発(シェア4.7%)で1.2%増、6位はインド発(シェア3%)で27.3%増、7位は香港発(シェア2.9%)で5.5%増、8位はタイ発(シェア2%)で11.6%減と続いた。日本発(シェア2%)は9位で、21.4%減だった。

また、品目別のトップ3は、1位が家具類(シェア16.9%)で38.9%増、2位が玩具・運動具(シェア10.1%)で29.1%増、3位が機械類(シェア9.4%)で46%増と、上位3品目が全体の3分の1を占める結果となった。また、上位9位までの品目が前年比2桁増で、10品目合計(シェア75%)も32.8%増となっている。

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一方、9月の米国発アジア主要10か国・地域向け(復航)の最終仕向地ベースは、46万3000TEU(1.6%減)となった。

中国向け (シェア36.6%)が14.9%増で5月から5か月連続の2桁増となったものの、2位の日本向け(シェア11.3%)が9.2%減、3位の韓国向け(シェア11.1%)が5%減などと、2位以下の7か国が軒並み減少し、全体を引き下げた。

中国向け主要品目のトップ3は、1位がパルプ・古紙で10.5%増、2位が木材で35.6%増、3位がプラスチックで56.4%増。以下、4位の牧草・豆類が6.8%増、5位の肉類が131.1%増、6位の紙類が11.7%増、7位の綿類が618.2%増、8位の自動車関連が24.3%増と、上位8位までが前年を上回った。

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南石 正和
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