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佐川急便ほか/デマンドバス活用し貨客混載事業試験運行を開始

2020年11月30日/3PL・物流企業

佐川急便と鳥取県西伯郡大山町は11月28日、宅配事業の生産性向上、地域の交通インフラ活性化を目的に、貨客混載事業を展開することに合意し、1月24日から大山町が運行するデマンドバス「スマイル大山号」を活用した宅配事業の試験運行を開始すると発表した。

<運用フロー>
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2018年1月に佐川急便と鳥取県が包括連携協定の締結をきっかけに検討を行い、今回の事業が鳥取県内で初めての貨客混載運行となる。

事業概要は、大山町が運行(大山町は日興タクシーに運行を委託)するデマンドバス「スマイル大山号」の荷室に佐川急便の宅配荷物を積み込み、旅客事業を行わない時間帯などに荷物の配達を行う。

今回計画しているエリアは西伯郡大山町で、乗客利用の比較的少ない時間帯などを活用してデマンドバスの運転手が個別配送するもの。配達業務を終えた後は、佐川急便米子営業所のセールスドライバーに不在などの未配達の荷物などを引き渡して業務終了となる。

なお、背景には、自動車運送業の担い手不足とマイカーの普及や人口減少等に伴う輸送需要(旅客)の減少により、特に、過疎地域等においては、人流及び物流サービスの維持が重要な課題となっていることがある。

このような状況下、旅客又は貨物の運用に特化してきた従来の輸送のあり方を転換し、一定の条件のもと旅客と荷物を運ぶ「かけもち」ができるよう、規制が緩和された。この制度を活用して、佐川急便と大山町は大山町が運行するデマンドバスで宅配便を運ぶ貨客混載事業を始めるというもの。

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