日本通運は1月25日、富山市で建設を進めていた富山医薬品センターを竣工したと発表した。
＜富山医薬品センター＞
富山医薬品センターは、医薬品関連産業が集積する富山市に立地。製品化された医薬品の国内供給に加え、医薬品メーカーのバックヤードとして利用できる流通サービスも提供し、原料、原薬の調達、輸入、製品輸出など、国内外の医薬品サプライチェーンを見据えた戦略的拠点として位置付けている。
建屋は地上5階建て延床面積1万1000m2。規範として医薬品GDPをクリアし、定温、保冷の温度管理など医薬品サプライチェーンのあらゆるニーズに対応している。保管エリアでは、温度とセキュリティを総合監視。BCP対策では、災害等に備えた構造を採用し、非常用発電設備を設置している。
日本通運は、医薬品に関するGDPの日本への導入に伴う医薬品物流の変化に対応し、GDPに基づく品質管理に加え、医薬品供給のBCP対応やドライバー不足への対応を含め、医薬品物流の全体最適を実現する医薬品サプライネットワークの構築を進めている。
富山医薬品センターは、同ネットワーク構築の核として新設する国内4拠点（東日本、西日本、富山、九州）のうち、3拠点目となる施設で、今後は2月に埼玉県久喜市で東日本医薬品センターを竣工し、国内4拠点でのサービス開始を予定している。
■富山医薬品センターの概要
所在地：富山市新庄本町2-8-59
敷地面積：1万5373.79m2
建築面積：3112.46m2
延床面積：1万1036.15m2
構造：5階建（鉄骨造）
設備等：耐震構造、耐火構造、非常用発電設備、防虫・セキュリティ設備ほか
竣工：1月21日
