日本通運は2月24日、埼玉県久喜市で建設していた東日本医薬品センターの竣工式を2月18日に実施したと発表した。
<東日本医薬品センター>
東日本医薬品センターは、医薬品サプライネットワーク構築の核として計画していた国内4拠点のうち最後の1拠点。延床面積は6万5000m2で、西日本医薬品センター(2020年12月竣工)と並び、Tokyo C-NEX(2017年1月竣工)に次いで2番目の規模となる。
施設の特長としては、規範としてGDPをクリア。安全・確実なオペレーションを確保するため、入荷、保管、出荷の各エリアを明確に区分し、入荷用と出荷用の専用エレベーターをそれぞれ設置している。
また、入出荷作業の際の防虫管理とセキュリティのために、トラックドック、前室、エアシャワーを配置。定温、保冷の温度管理に加え、輸出入用の保税エリア、特殊医薬品エリアなどサプライチェーンのあらゆるニーズに対応可能で、保管エリアは温度とセキュリティを総合監視している。
そのほか、災害等に備えるため免震構造を採用するとともに非常用発電設備を設置し、BCPを強化している。
日通では、東日本医薬品センターを圏央道のほぼ中心に位置する立地を生かし、東日本エリア各地への供給機能に加え、成田国際空港を利用した原料、原薬の輸入、製品輸出など、国内外の医薬品サプライチェーンを見据えた戦略的拠点として位置付けている。
今後は、国内4拠点の竣工、医薬品専用車両の配備、物の動きと物流品質のトレーサビリティを実現するロジスティクスプラットフォームの構築により、今月から順次医薬品業界にサービスの提供を開始するとしている。
■東日本医薬品センターの概要
所在地:埼玉県久喜市江面265-1
敷地面積:3万5040.90m2
建築面積:1万6853.49m2
延床面積:6万5346.47m2
構造:鉄骨造5階建
設備等:免震構造、非常用発電設備、防虫・セキュリティ設備他