ニチレイロジグループ本社は3月1日、グループ会社のキョクレイが横浜市中区に「本牧物流センター」を同日に稼動したと発表した。
同センターは高効率自然冷媒冷凍機等による環境負荷低減や、入退室者の体表面温度測定を兼ねた顔認証システムでのセキュリティー機能、各種自動化設備をはじめとした先端技術を導入した最新の冷蔵倉庫となっている。
保管能力は3万700トンで、山下ふ頭の再開発に伴い閉鎖予定の山下物流センターとの比較で7500トン増加。豊富なFC級兼用庫腹と多温度帯に対応した小部屋保管庫を保有しており、保管能力の増強と周辺拠点との連携によって、キョクレイが強みとする乳製品と果汁原料へのニーズを取り込む。
特長の一つである自動化では、収容能力4200PLのパレット自動庫と冷蔵対応の自動運転フォークリフト2台を導入し、自動庫と連携して冷蔵庫内~荷捌き場間を搬送することで業務の効率化を図っている。
輸配送機能では、周辺既存拠点との輸配送網の構築に加え、グループ会社であるNKトランスの事業所を施設内に設置し、運送機能を強化。また、トラック予約システムを導入し、車両待機時間の短縮を実現した。
■キョクレイ「本牧物流センター」の概要
所在地:横浜市中区本牧ふ頭8-110
敷地面積:1万7689.93m2
延床面積:2万9182.11m2
構造:地上4階建 免震構造(冷蔵倉庫部分)
設備能力:3万773トン(F級冷蔵庫8812トン、FC級兼用7756トン、C級1万4205トン)
接車バース:24基
設備機能:高効率自然冷媒(NH3/CO2)冷凍機、LED照明、顔認証セキュリティシステム(体表面温度測定含む)、自動運転フォークリフト、パレット自動庫、移動ラック、検品室、パレットチェンジャー、トラック予約システム
稼働日:3月1日