Zホールディングスとアスクル、出前館は7月5日、3社協働し、日用品や食料品の「即配サービス」の実証実験を開始したと発表した。
2021年7月末から開始する実証実験は、東京都板橋区を含む一部エリアで開始し、順次3~5エリアに拡大する予定だ。
実証実験では、ユーザーは出前館のサービス上で、アスクルが販売する約300種の商品の中から選択し注文・決済すると、最短15分~1時間で商品を受け取ることができる。出前館の配達員は注文を受けた後、都内の専用倉庫で該当商品を受け取り、自転車やバイクで指定された配達先に商品を届ける。ZHDおよびヤフー、LINEは、集客やポイント施策などのマーケティング活動をサポートする。
サービスの流れは、1.「出前館」サービス(アプリ、Webサイト)上の「アスクル店」にて商品を注文し、配送先を指定し、決済を行う。2. 配達員が注文情報を受領する。3. 配達員が専用倉庫にて商品を受け取る。4. 配達員がバイクまたは自転車で指定の配達先に商品を届ける。
ZHDとアスクルと出前館はこの実証実験により、配達先のラストワンマイルの即時配達ニーズを把握するとともに、取扱商品の拡大や他の地域や他サービスでの展開を検討し、「欲しい時に欲しい商品が手に入る」といった、さらなる買い物体験の向上に努めていくとしている。また、今後も産業のデジタル化により社会課題解決を目指す。
なお、経済産業省が発表した2019年のBtoC-EC市場規模(物販系分野)は、10兆515億円(前年比8.09%増)と増加している。また、共働き世帯や高齢者の増加、新型コロナウイルスの感染防止など、さらなるインターネット通販やデリバリーへの需要増が想定される。この実証実験では飲料や衛生用品など「いますぐ欲しい」というニーズに応えることが可能。
■取扱商品:約300種類(予定)
洗濯用品、掃除用品、電池、ベビー用品、衛生用品、ペット用品などの日用品
チルド食品(予定)、冷凍食品、カップ麺、レトルト食品、パン、ジュース、酒類などの食料品や飲料
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