ミサワホームは7月9日、東京都杉並区⾼井⼾の住宅展示場に、持続可能な未来につながるコンセプト住宅「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」を建設したと発表した。
このコンセプト住宅では、住宅を住まいの枠を超えて⼈々を⽀えるインフラの1つと考えるデザイン提案により、「暮らし・健康・環境」の3つのテーマでサステナビリティを実現する。
その一環として、同住宅にはドローンによる個別配送システムを実装。ドローンの社会実装が本格化するを⾒据えて、住宅側で⽣活⽤品や医薬品などの受け取りができる仕組みを構築し、人口の少ない郊外での物流インフラ維持に寄与する。
ドローン配送システムでは、バルコニーと隣接するフラットルーフに移動式のドローンポートを設置。 ドローンが到着するとドローンポートが屋根下の待機場所から到着場所へ⾃動で移動し、荷物を受け取り所定の位置へと搬送する。
さらに、このコンセプト住宅では、スマートフォンの操作で荷物を⾃動運搬する「収納⽀援ロボット」を導⼊。
宅配BOXで受け取った荷物を収納スペースに運んで保管したり、同スペースから指定した荷物を運び出したりするなど、さまざまな作業を⽀援する。
ミサワホームは、太陽光発電と余剰電力の売電システムを搭載した「エコ・エネルギー住宅」や、世界初のゼロ・エネルギー住宅「「HYBRID-Z」、業界初の「ゼロ CO2・ゼロエネルギー住宅」、建設時からのCO2収⽀を実質ゼロとする「ECO Flagship Model」など、約30年にわたり地球環境の改善に寄与する住宅の開発を行っている。
しかし、昨今では⾃然災害の激甚化や、感染症への不安、空き家の増加といった複雑な社会課題に加え、単世帯や共働き世帯、⾼齢者世帯が増加し、⼈々の暮らし⽅が多様化しており、これらの課題解決にはエネルギー⾯だけでない多⾯的かつ住まいの枠を超えたサステナブルな暮らしの提案が必要だと考え、新たに2030年の住まいとして、持続可能な未来につながるコンセプト住宅を提案していくとしている。
連載 物流の読解術 第17回:直線型配送における共同配送-物流共同化を考える(5)-