ナビタイムジャパンは9月29日、法人向け運行管理サービス「ビジネスナビタイム 動態管理ソリューション」、法人向け開発サービス「NAVITIME API」、「NAVITIME Engine」において、出発地から最終訪問先までの所要時間を短縮できるように複数経由地を並び替える、新しい巡回経路検索機能を同日から提供開始すると発表した。
巡回経路検索は、複数の訪問先までの経路や時間を最適化した順番に並び替えたルートを検索し、配車計画を作成する機能。これまでは、訪問先を巡って帰庫地点(車庫や営業所など最後に車両を停める場所)までの所要時間等を考慮し、ルート全体の最適化を行っていたが、「着実にすべての配送先に遅配せずに訪問したい」「顧客の訪問を優先し、訪問完了したうえで急がず帰庫したい」というユーザーからの要望があったため、今回、最終訪問先までの所要時間を優先し、配達完了までの時間をより短縮したルートを検索できるようにしたもの。
帰庫までのルート全体の最適化よりも、配達完了までのルート最適化を優先した機能となる。
個人宅への配送や店舗への納品など、実際の利用シーンを想定した約300 ルート(平均訪問先数:約15件、最終訪問先まで1時間以上のルート)で、帰庫地点までの全体ルート最適化と、最終訪問先までの所要時間短縮を優先したルート最適化を比較した結果、約85%のルートで、出発から最終訪問先までの所要時間が短くなった。時間としては、平均で約20分早くなり、最大では、1時間以上早くなるケースもあった。
最終訪問先をどこにすれば最も効率的かは、ユーザーが指定しなくても、本システム側ですべての経由地の場所から所要時間等を計算し、いち早くすべての訪問先への配送等を完了できる順に自動で並び替え、巡回順とルートを提案する。
配送完了までの所要時間をできるだけ短縮することで、配送業務の効率化はもちろん、物流企業として最も避けたい遅配リスクをできる限り低減し、顧客満足度の高い配送サービスを提供する一助となるものとしている。
ナビタイムジャパン/トラックカーナビで「気象防災ルート検索」提供