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パナソニック/シンガポール政府系企業に宅配ロッカーシステム納入

2022年05月27日/国際

パナソニック コネクトは5月27日、パナソニック コネクト アジアと同社グループ会社のRFNet Technologiesが、シンガポール政府100%出資会社のPick Networkに、宅配ロッカーによる配達システムを納入したと発表した。

<納入した宅配ロッカー>
20220527pana - パナソニック/シンガポール政府系企業に宅配ロッカーシステム納入

同システムは、シンガポールで見込まれているECの急成長(2025年までに年率12~20%)に対応するため、シンガポール政府が、多くのオンラインショップや配達業者が利用できる共通宅配プラットフォームを構築し、より効率的でサステナブルな配達システムを実現することで、再配達の増加やそれに伴う環境エネルギー問題など、シンガポール社会がかかえる課題の解決を目指したもの。

居住地区を中心にシンガポール全土1000か所に宅配ロッカーを設置し、そのうちパナソニックは500か所分のソフト、ハードの開発・製造・設置と、Locker Management System(クラウド上に構築するロッカー管理システム)のソフトウェア開発を受注・推進した。パナソニックにとって、同システムは初の大型物流インフラシステムの構築案件となった。

<システム概要>
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同システムでは、消費者がオンラインショップで商品を購入する際に、配達先として最寄りのロッカーを指定すると、Locker Management Systemが指定された場所のロッカーを確保し、宅配業者にロッカーの場所を通知する。宅配業者が指定されたロッカーに商品の配達を完了すると、Locker Management Systemから購入者にSMSやe-mailで配達完了が通知され、購入者は24時間いつでも指定されたロッカーから購入した商品を受け取ることができる。

■システムの主な仕様
設置数:500
設置場所:住宅地465、公共施設20、駅・バスターミナル13、商業施設2
主な特長:一カ所あたりサイズの異なる6種類の宅配ロッカー40~50台で構成
全居住地区に対し徒歩5分圏内でピックアップ可能

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